山村美紗サスペンス
京都鞍馬山荘殺人事件(3DO)


記事No 0206
メディア 3DO
発売日 1994年3月20日
開発元 パック・イン・ビデオ
発売元 パック・イン・ビデオ

つい先日セガサターンが逝去しておった…
電源は入るがディスクが回らず認識しない。
多分レンズの劣化かなにかであり出力を調整すれば直ると思うが…
という事で急遽同世代の3DOをチェックしてみる。
…動作はするが怪しい…時折り音飛びしておる。
ただ、不思議に思うのは他の人の動画でこのソフトをチェックしてみると、
まったく同じ場所で音飛びしてるんだよね…
もしかしたらソフトの仕様なのかもしれんと思ったが、
別の人の動画ではスムーズ…やっぱり壊れているのかのう…

調べによると発売日は1994年3月20日との事なので、
3DO本体と発売日が同じのようだ。
定価はなんと税抜き12800円…高い。
同時期のSSからリリースされた同じく実写ムービー満載の
「ワンチャイ コネクション」が税抜き7800円なので、
相当な強気の価格設定である。
3DOのゲームは軒並み高めなので、
もしかしたらロイヤリティが高かったのかもしれん。
ちなみに同世代機のプレステでリリースされた
「ファイナルファンタジー7」は税抜き6800円である、価格破壊。

ストーリーをば。
京都の踊りの名家である桜木流。
家元である一家の主人「桜木扇舟」の誕生パーティーが開かれた。
鞍馬山山荘に集まった家族と関係者達は各自談笑していたが、
扇舟の息子の長男「陽扇」がワインを一口飲むと、
苦しみ血を吐いて倒れる…楽しかったひとときが一転する事となった…

フリーのライターである主人公「園山 千晶」は、
陽扇にに誘われておりパーティーに参加するはずであった。
陽扇の死は他殺自殺両面で警察に捜査されていたが、
千晶は謎を解くために独自の取材をしていく事となる…

ジャンルは推理アドベンチャー。
中身は総当たりで正解コマンドを探るようなオーソドックスな推理ゲームだが、
実写ムービーをふんだんに使ってるのでリッチなゲームである。
ストーリー途中で終わるようなゲームオーバーはないと思われる。
攻略サイトがなくグッドエンドがどうなのかわからんが、
YouTubeの動画をみる限りはしこりの残る終わり方かもしれない。

園山千晶だけちょっと紹介。
警察と顔見知りのようで捜査情報を聞き出せる…何者なのか。
桜木家の人々も千晶にベラベラと話してくれる…何者?
警察でも探偵でもないのにここまで協力的なのは不思議である。
演じるのは小川範子。有名なのは「はぐれ刑事純情派」の
主役の安浦警部の娘役であろうか…
あまり主演はなくわきで演じる役が多かったのかな。

感想をば。
実写ムービーの連続ながら読み込みのストレスはあまり感じず、
3DOの動画再生能力を活かしている。
画質は今になっては低画質だが、
同世代のSS実写ゲームと比べると発色も良く3DOに軍配があがるかな。
俳優陣も豪華で特別ドラマの常連である
「西岡徳馬」や「佐藤蛾次郎」「黒田アーサー」など演技力の高いキャスティング。
やはりか山村美沙作品の常連である「山村紅葉」もでるよ。
このゲームはミステリーではなくサスペンスなので、
思いがけないトリックなどがあるわけではなく、
複雑に絡み合う人間模様におもむきを置いているようだ。
ゲーム時間はそんなに長くはなく2〜3時間くらいで終わる。
…12800円もするゲームでそんなに速く終わるなら…発売当時ならガッカリかなぁ。

という事で…
ちな、このゲームはメーカーのパック・イン・ビデオを吸収したマーベラスがリメイクしてPSPでリリースされている。
でも、実写は使わずにキャラはシルエットのみで展開するという…
良いんだか悪いんだか…
そして、プレミアがついているソフトなので手が出しづらい。
とはいえ、3DO本体はガタがきている年頃なので、
正常に動作する本体を手に入れるのは難儀じゃのう。

ゲームの評価 ★★★★★★☆☆☆☆ 06/10
オススメ度  ★★★☆☆☆☆☆☆☆ 03/10

Amazonの商品紹介
状態のイイ3DO本体の入手がネック。
山村美紗 京都鞍馬山荘殺人事件 【3DO】
プレミアなのに低評価…
山村美紗サスペンス 京都鞍馬山荘殺人事件 – PSP

駿河屋の商品紹介
シナリオってゲームのために書き下ろしたのかなぁ…
3DOソフト山村美紗 京都鞍馬山荘殺人事件

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