最果てのイマ PORTABLE(PSP)


記事No 0112
メディア PlayStation Portable
発売日 ‎ 2012年7月26日
開発元 ザウス?
発売元 サイバーフロント

PSP…けっこうヘビーに使用していたので、
昔から持っていたヤツはもう充電できずとなってしまった。
充電池を買い換えればOKなんだけど、傷だらけだし汚いので再購入。
なるべく状態のイイのと思ってメルカリで買ったんだけど、
ディスクの読み込みの際の「キュルルルッ!」って音がうるさいね。
音が懐かしくもあり、不快でもある。
インターネットに繋ごうとしたら、
セキュリティがWPA2-PSKに対応していないとの事でダメ。
ウチの無線LANルーターが新しいので古いセキュリティはダメみたいだ。
ルーター側の設定で繋ぐ事ができるとかなんとか…
まーPSPでインターネットしないからいいんだけどね。

さて、最果てのイマ…PSPのゲームを買い漁る時に気になったゲーム。
OP動画を観て一目惚れ。とってもナイスなOPなので要チェック。
限定版だとサントラが付いているので即購入。
ちと高かったがね…3000円くらいか。
元はPC版のエロゲ。大体キャラデザを見るとよくあるエロゲチックな感じ。
正直エロゲはあまり好き好んでやらないから、
こういうキャラデザは好きじゃない。
で、家庭用なのでエッチシーン全部端折られてる。
だけど、エッチな会話というかそういうのは残っていたりするので、
なんだかなぁと思ったり。

ストーリーをば!
―――彼らはいつも7人だった。
特殊能力を持つ少年「貴宮 忍」。
彼には、幼いころから心を許している友人が6人いた。
放課後、町外れの廃工場が彼らのたまり場。
彼らにとってその場所は、誰にも邪魔されることのない空間。
家庭でも世間でもない安息の場所であり、《聖域》だった。
人と人は傷つけ合う。どんなに親密でも衝突は避けられない。
しかし、 たとえ接触が傷つけあいだとしても、
それは相手が実在することの証拠となる。
だからこそ生身の絆はかけがえのないものとなるのだということを……
7人の間で繰り広げられる、理解と共感、反発と衝突。
そして思春期の淡い恋愛感情。永遠に続く友情。
そんなまどろみのような幸せの中に、ずっといられる―――はずだった。
(OPから抜粋)
貴宮という名字だが「あてみや」と読む。
平安時代の書物である宇津保物語の登場人物の名前が元のようだ。

ジュブナイルアドベンチャーとの事だが、
ジュブナイルとは…「少年期」という事で、
ゲームでは実際に小学生時代と高校生時代のシーンが往来する事となる。
ここで豆知識!エロゲではキャラクターが小中高の学生である事を明記してはならないそうだ。
実際にキャラの年齢は一切でないし、学校の事も「学園」としているのさ。
学園とすれば高校生って確定するわけじゃない…
でもどう見ても高校生だよね?制服あるし…いいのか?
そうやって制限を回避しているワケなんだなぁ。
ゲームはアドベンチャーと言うよりビジュアルノベルだと思う。
プレイヤーがするのはメッセージ送りと時折入るハイパーリンクのクリックだ。
リンクを踏むとその言葉に関するメモみたいなのが観れる。
ただ、ストーリー序盤のリンクは4人のヒロインのルートを決める重要なモノだ。
お目当てのキャラがいれば攻略サイトを閲覧しておいた方がいいかもね。

で、貴宮忍君…病弱らしく、なんらかの病気に罹患している模様。
偏頭痛みたいなものか、時折りピキッ!と頭に走るようだ。
両親はおらず、孤児院というか施設育ち。
アニメやゲームでは往々にしてある設定だ。
で、美人の姉ちゃんと2人ぐらし…姉ちゃんは学校の先生のようで、
忍にはサバサバとした対応。
血は繋がっておらず複雑な関係のようだ。

メインヒロインの4人を紹介。

あずさ…紅緒あずさは明るくボーイッシュな女の子。
みんなより年は低め。中学生設定かな。
母子家庭で母に厳しい躾を受けている。
で、明るい子なのだが不思議な事に忍達以外に友達がいない。
いじめの対象になっていたりと壊れた女の子ではある。
忍とはいじめ受けている最中に出会うのだが、
最初はツッパって忍を受け入れようとはしなかった。
病院通い道中で2人は何度も出会う事となり、
次第に仲が良くなっていく。


沙也加はクールで凛とした女性。
何者も受け入れないという佇まい…歳のわりに大人びた印象だが、
忍と出会う事で少しずつほつれ、人と慣れ交わる事をよしとしていく。
幼少期は周りから影で「魔女」と呼ばれていたらしく、
友達は一切いなかった可哀想な子。
忍も友達がいなかったため、2人はぎこちないコミュをとりながら仲を深めていく。

笛子…伊月笛子は謹厳実直なキャラクターで、
なにかと不真面目な仲間の行いにツッコミを入れてくる。
ダイエットしているらしく、食事には気を遣っているようだ。
仲間7人のうち1番最後に入ってきたようで、
あんまり幼少期にシーンがない。
他の女性のルートでも幼少期のシーンでは出番がないので、
いつ頃仲間になったのかは不思議だったりする。


葉子は物腰がおっとりした女の子。
忍の一つ下で兄がおり兄は忍と同級生である。
家庭環境がかなり特殊で、育ちの影響で幼少期は魂のないような無口、
大きくなってからはちょっとエロい言葉も使う…まー変な女の子である。
兄も寡黙だが、幼少期はクールながらしゃべってはいたのだけど、
今は無口…ほとんど喋らないゾ。


で、外せないキャラ…樋口章二はちょっと不良っぽいませたヤツ。
バイトをしており探偵じみた仕事をしているようだ。
章二も幼少期は友達がおらず、忍達と境遇は似ている。
仲間達の集まる廃工場を「聖域」と呼び、
なによりも大事にしてるイイ奴だ。
エロゲなので男キャラは二の次に回されやすいが、
物語上チョー重要キャラであるゾ。

で、やってみた感想だが、まずは長い…とてつもなく長い。
エンディングまで52時間。疲れたー。
この手のゲームでそこまでプレイ時間があるのって他にないんじゃないかな。
小説だったら1000ページ越えの大物かもしれん。
そして濃いんだなぁ…情報密度がパンパン腫れ上がっていて理解が追いつかない。
見慣れない熟語…言い回し…コンピューター関連の横文字の羅列。
楽しむにはある程度のPC知識と知性…様々な学術的知識が必要だと思う。
オーバーテクノロジーな世界観ではあるが、
もしかしたら…ありえるかもと感じてしまう所は多々ある。
理が破綻しないよう、いろいろな造語はリンクで深く説明されるが…お腹いっぱいだゾ。
そして、エロシーン…一応、濃厚接触には理由付けされているようだが、
サブヒロインにはいらなかったじゃないかと思う。
オリジナル元祖のPC版にはなかったシーンのようだ。
PSP版にはエロはないがイチャつくシーンはあるのでなんだかなぁって思う。
物語には起承転結あるものだが、
この作品では「起承」だけで40時間ぐらい費やす感じで、
盛り上がってくるまで我慢が大事。
最終章でそれまでの謎めいた出来事がいろいろ解明されていくが、
「転結」を観ても…まー理解が難しい。
解説や考察をしているサイトもあるので、エンディングまでいったら読んでみよう。

正直取っ付きにくいキャラデザでいい印象はなかったし、
何気ない日常的な場面も多く冗長に思ったりしたが、
最後までやって忍を含む仲間達が愛おしく感じました。
OPの歌詞もやり終わってからだと感慨深い。
音楽もゲームの長さの割に曲数は少ないが良曲は多数ある。
初週では分からなかった謎も2週目には新たな発見があったりと、
周回プレイで楽しめるようにはなっている…いるが長いゾ…

ゲームの評価 ★★★★★★★☆☆☆ 07/10
オススメ度  ★★★★☆☆☆☆☆☆ 04/10

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