ドラゴンクエストI・II(SFC)


記事No 0002
メディア スーパーファミコン
発売日 1993年12月18日
販売元 エニックス
開発元 チュンソフト

ゲーム業界に金字塔を打ち立てたドラゴンクエストシリーズ
タイトルが発売されればたちまちバカ売れし、
その売り上げはゲーム機戦争の勝敗を左右するほどであった。
そして今作、本家はファミコンで発売されたソフトだが、
1と2、2つをカップリングし、スーパーファミコン用にリメイクされたソフト。
あらゆる面で改良が加えられ、非常に遊びやすいデキに仕上がっていると思う。

まずは、『1』から。
その昔、勇者「ロト」は神から光の玉を授かり
世界の魔物を封じ込めたという。
でもどっからか竜王という魔物が現れて
玉を闇に閉ざしてしまった。
ラダトーム王はロトの血を引く
主人公に竜王討伐を依頼。
ついでにさらわれた姫も救出してくれとの事。
そして主人公は各地に散らばるロトの伝説をたどりながら、
悪の化身である竜王に挑むのであった…。

僕は幼い時に友達の家でファミコン版をプレイしています。
でも、エンディングまで到達してないんですよね。
何かで挫折した。多分LV上げか、復活の呪文か?
グラフィックは言わずもがな、大幅にパワーアップしてる。
まず、キャラクターが蟹歩きじゃない。
ま、これはファミコンの2の時点で変わっていたが。
主人公がパッケージのイラストと一致していてカックいい。
全般的に色彩も豊かでスーパーファミコンらしく仕上がってる。

敵とのバトルは一対一。それ故に難易度も緩く戦略性は薄い。
だが、ドラクエは当時の高難易度RPGの敷居を低くした作品。
コンセプト通りに仕上がってるんじゃないかな~。
FCではコマンド後、必ずこちらの攻撃が先だったらしい。
今回は多分すばやさに左右されて、敵が先制する事もある。
敵が唱えるラリホーが必ず効くというのもなくなった。
てゆうか、FCのラリホー怖いな。必中とは…。

きついLV上げの緩和や、敵の弱体化などもあり、
ゲームのテンポが上昇してサクサク進みます。
速いとエンディングまで半日で終わる事も。

勇者ロトとは何者だったのか?
この作品だけでは判明しません。
是非、ドラクエ3までプレイすると
幸せになれるでしょう。

そして、ドラクエ2。
この作品は初代から100年後のお話。
主人公達は前作と同じ「ロト」の子孫であります。
よって、前作と関連性が多々あるので、
1からプレイしておくとヨイ。

ストーリーを解説。
悪の大神官「ハーゴン」が、
突然ムーンブルグ城に魔物が侵攻。
ムーンブルグ王は娘の「王女」を魔物に見つからぬよう隠しましたが、
あえなくムーンブルグ城は崩壊。
命カラガラ抜け出した兵士が、ローレシア城に到着。
そして、「ハーゴン」が邪神の復活を目論んでいる事を伝達。
主人公である「ローレシア王子」は、
同じ「ロト」の血を引く仲間を集め、
無事、ハーゴンの野望を阻止することができるのか…!?

バトルは前作から大きく様変わりして、パーティシステムを導入。
こちらは最初一人だが、敵は複数で襲ってくる。
あと、FC版ではなかったバトル背景が搭載。
臨場感あふれるバトルが楽しめるゾ。

キャラクターの紹介をば。
主人公のローレシア王子。
全身タイツのような感じで頭にゴーグルを付けている。
髪は丸刈りなんだろうか?
王に銅の剣と小銭を渡され、悪の権化討伐を依頼される。
呪文が一切使えないという、ホントにロトの血統なのか
疑わしいキャラである。
典型的な戦士タイプで力と体力がある。
他の二人が貧弱という事もあり、その魅力に拍車がかかってる。
攻撃の要でもあり、盾でもある彼は、
実に頼もしい存在になる事でアル。
ドラクエの戦士といえば足が遅く、誰よりも最後に行動するイメージ。
彼はそんな事なくそこそこ速いので、トロさにイラつく事もないだろう。

次の仲間、サマルトリア王子。
FC版プレイ済みの諸兄姉達は彼のお荷物ぶりを
思い出す事ができるでしょう。
だが、彼はパワーアップしている。
まず、パッケージデザインのサマルの顔が違う。
等身が上がった事もアルかもだが、
昔の弱そうなフェイスからキリッとした顔つきに変身。
そして、呪文のダメージや使いやすさも一新。
極めつけ武器だろう。
てつのやりがほぼ最強装備だった彼が
強力な光の剣まで装備できる。
と、大幅なテコ入れがされているが、
ステータスは過去と同じなので、
HPが王女と肩を並べるのはナイショだ。

そして、最後の仲間。ムーンブルグ王女。
彼女は不幸な経歴をお持ちだが、
彼女が仲間になるとフィールド曲が一転して
明るい曲に変わる。名曲。
髪の色が変更され、紫から金に。なぜだ?
オールマイティな魔法使いで、
回復、補助、攻撃呪文など非常に頼りなる。
実はいかずちの杖の攻撃力が上がっており、
昔と違い物理攻撃でもちょっと期待できるゾ。

ラスト手前の悪名高いロンダルキアの洞窟。
長距離で強敵ひしめくこのダンジョンは、
幾多のプレイヤー達に辛酸を舐めさせた。
だが、この難関も陰りを見せ、
マイルドな仕上がりになっている。
敵の弱体化が主な要因だろう。
難敵ドラゴンが4匹出現!全員、まる焦げ確定!
など絶望的な状況が起こらなくなった。
無限ループは相変わらずだが、
落とし穴が一度落ちると視覚的にわかるようになっている。
ただ、やはり攻略情報なしでの踏破は難しいと思う。

バランスよく無難に仕上がっており、
良リメイクの名作と考えていいかと。
情報がないとややキツいかも知れないが、
ドラクエの魅力でもある街の人々との会話によって
攻略法を探す事ができるでしょう。
Wiiで発売されたドラゴンクエスト25周年記念ソフトに
収録されているので、今からプレイする人はそちらをどーぞ。
romカセットではおすすめしません。データが消えやすいです。

ゲームの評価 ★★★★★★★★★★ 10/10
オススメ度  ★★★★★★★★★★ 10/10

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