AIR(PS Vita)

記事No　0155
メディア　プレイステーションヴィータ
発売日　2016年9月8日
開発元　Key？
発売元　プロトタイプ

泣きゲーとして一世風靡したゲーム。まぁ知ってはいたが未プレイだった。
理由ひとつとしてキャラデザイン…あんまり好きじゃないっス。
ただ、やってみると目鼻立ちが絶妙なバランスで成り立っているような気がする。

2000年にオリジナルの18禁版が登場。
エロゲだが心打つ物語が反響を呼び10万本以上の大ヒット。
その後、全年齢版のPS2版、DC版のコンシューマ版が発売される。
また、京アニにTVアニメ化され劇場版までも登場。
順調にメディアミックスが進む。
エロゲで劇場版なんて前代未聞で初なんじゃないかなぁ。
その後は携帯アプリでも登場しPSP版も出て今回のPS VITA版。
最新だとSwitch版もある。ファンはさすがにお腹いっぱいかもね。
PS VITA版とSwitch版は数が出てないせいか相場は高めだ。
肝心なエロ要素は…物語上必要な要素でセックスの意味は大事。
なので結構真面目に性や家族について考えさせられる。
他のエロゲメジャー会社のアリスソフトやエルフのゲームとは一線を画する。
まぁ実用にはあまり向かないゲームだっただろうね。
ちな、今回は全年齢版なのでエロシーンはないが、
あきらかに事後シーンと思われる所はあるな。

ストーリーをば。
現代…小さな海辺の田舎町に着いた国崎往人。
子ども達相手に人形芸を観せて銭を稼いで日々だが、
この町で少女に出会う。日々触れ合う事で往人の硬化していた態度も和らいでいくが、
往人と少女には辛い運命が待ち受けていた…

ゲームはDREAM編で3回3人の女の子を堪能し、
グッドエンドでSUMMER編を経てラストのAIR編となる。
SUMMER編では選択肢はないが他2編はある。
今回は最初は自力でなんとかしようとしたがバッドエンド。
その後、全てカンニングしてプレイした。
正解じゃないとバッドエンドとなると思われる。
選択肢はほんの日常的なモノなども多く、
正解を見つけるのが困難かもしれない。

攻略対象の3人を紹介。
神尾観鈴は…
ふんわりした感じかな。
個性がないワケではないがどう伝えたらいいのか…
友達がおらずぼっち、かといって暗い性格なワケでもなく、
常に明るさ前向きさは感じられるな。
どこかそっけない粗暴な母親と2人暮らしだ。
主人公の国崎往人と仲が良くなり一緒に住む事になる。

霧島佳乃は…
ショートカットが似合う青髪の少女。
手首にスカーフを常に付けている。
野良犬のポテトと仲良し。仲良しなら飼ってやれ。
「魔法が使えたら？」などと不思議な事を聞いてくる。
姉と2人暮らしで姉は診療所を営む医者。
妹に手を出したらタダじゃ済まさんとばかりにメスが飛び出してくる。
雑用係として診療所に住み込みバイトをする事になる。

遠野美凪は…
おっとりとした喋り方で大人しめな子。
小学生ぐらいかと思われる「みちる」と仲良しでよく遊んでいる。
何かあるとお米券を撒いてくる。
旅人の往人は寝床がさだまらなかったが、
使われてない駅の駅舎のカギを持っていてコッソリ住まわせてくれる。

最後に…
国崎往人は不思議な力で人形を動かし小銭を稼ぐ大道芸人。
幼少期から母親の旅に連れ添っているので、まともな学はないと思われる。
母親からの話で「空にいる少女」を探してほしいとの言葉を覚えている。

感想をば。
結論から言うと泣きませんでした。
でも涙が出なくても泣きゲーというのは納得。かなり泣かせにきている。
SUMMER編で運命を知り、AIR編での往人の行方にちょっと憂いた。
ちょっと時間軸がよく分からなかったのと、
観鈴以外のヒロイン2人はなんだったのかよくわからなかったっス。
良い…というか万歳ハッピーエンドではないが、
終わってみればカタルシスを味わえるかな…
プレイだけだと謎が残る部分があり考察の余地を残している。
いろいろ考察解釈解説しているサイトがあるので読んでみると面白いね。
あと音楽が良曲揃いでイイっスねぇ。まず主題歌の「鳥の詩」がかなり良い。
ゲームやる前から知ってて好きな曲だったが、
プレイし終わってから歌詞の意味がみえてくるので味わい深いね。
最後に…声優の演技力が高いね。一線級のキャストを集めている。
特に観鈴役の川上とも子さんはハマり役だなぁ。